はじめのコラム③新規事業開発の手法について説明します!

コラム

今回は、新規事業開発の手法について説明します。

先日、新規事業開発のセミナーに参加してきました。私は、現在勤めている会社で新規事業を立ち上げたいと考えています。そのため、新規事業の立ち上げ方法を学びたいと思い、セミナーに参加することにしました。

セミナーでは、新規事業立ち上げに関するさまざまな知識やノウハウを学ぶことができました。特に、市場調査や事業計画の立て方など、これまで知らなかったことが多く、とても勉強になりました。起業についても、これらの手法を応用することができます。

今回は、先日参加したセミナーで学んだことをまとめたブログです。これから会社で新規事業の立ち上げや起業を考えている方のお役に立てば幸いです。

是非、最後までご覧いただけると嬉しいです。

新規事業開発の前提・考え方

新規事業を立ち上げるには、まず市場のニーズを探って、そのニーズを満たすアイデアを思いつく必要があります。次に、そのアイデアを実現するためのビジネスプランを作成します。ビジネスプランには、事業の概要や収益計画、マーケティング戦略などが含まれます。その後、アイデアを形にするプロトタイプを開発し、実際に顧客に使ってもらい、評価をもらうテストマーケティングを行います。最後に、プロトタイプの改善を重ねて、製品やサービスを市場に投入します。

<ポイント>
 新規事業は、市場のニーズを満たすことが重要です。
 ビジネスプランをしっかりと作成することで、事業の成功確率を高めることができます。
 テストマーケティングで顧客の意見を反映することで、より成功に近づきます。
 新規事業にはリスクが伴うため、失敗から学びつつ進めることが重要です。

全体像

新規事業開発は、以下の9つの論点を検討することで進めていきます。

  • 課題:どんな課題や困りごとを解決するか?
    まず、解決すべき課題や困りごとを明確にする必要があります。課題が明確になっていないと、ターゲットとする顧客や提供すべき価値が定まらず、事業の方向性がブレてしまいます。
  • 顧客セグメント:誰を喜ばせたいか?
    次に、ターゲットとする顧客を明確にする必要があります。顧客セグメントが明確になっていないと、有効なマーケティングや営業活動ができず、顧客獲得が難しくなります。
  • 独自の提供価値:どんな価値を提供するか?
    競合他社と差別化できる独自の提供価値を定義する必要があります。提供価値が明確になっていないと、顧客に選ばれる理由がなく、競争に勝つことができません。
  • 解決策:提供価値を実現する具体的な機能やサービスは?
    提供価値を実現するための具体的な機能やサービスを検討する必要があります。解決策が明確になっていないと、開発や運用が難しく、事業が成功する可能性が低くなります。
  • 圧倒的な優位性:優位性はどこにあるか?
    競合他社と差別化できる圧倒的な優位性を構築する必要があります。優位性がなければ、競争に勝つことができず、事業が成功する可能性は低くなります。
  • 顧客獲得チャネル:どうやって顧客にリーチするか?
    顧客にリーチするためのチャネルを検討する必要があります。顧客獲得チャネルが明確になっていないと、顧客に認知されず、事業が成功する可能性が低くなります。
  • コスト構造:どんなコストがいくらかかるのか?
    事業を運営するために必要なコストを把握する必要があります。コスト構造が明確になっていないと、収益がマイナスになり、事業が継続できなくなる可能性があります。
  • 収益の流れ:どうやって収益を上げるか?
    事業からどのように収益を上げるのかを検討する必要があります。収益の流れが明確になっていないと、事業が成功する可能性が低くなります。
  • 主要指標:どの指標をKPIとして計測するか?
    事業の成功を測るための指標を明確に設定することが重要です。この指標をKPI(Key Performance Indicator)と呼びます。KPIは、事業活動をどのように評価するか定め、次の行動につながるよう数字を用いて具体的に設定します。

以上、9つの論点を検討することで、事業の成功可能性を高めることができます。しかし、9つの論点をすべて満たしたとしても、事業が成功するとは限りません。事業を成功させるためには、9つの論点を検討した上で、事業を実行し、PDCAサイクルを回しながら改善していくことが重要です。

リーンキャンバス

リーンキャンバスとは、新規事業開発のフレームワークのひとつです。全体像で説明した9つの論点を、以下の9つの枠組みにまとめることで、事業アイデアを整理・深掘りすることができます。

  1. 顧客セグメント:誰の課題を解決するのか?
    事業を成功させるためには、顧客のニーズを深く理解する必要があります。リーンキャンバスでは、顧客セグメントを「誰の課題を解決するのか?」という視点から整理します。顧客セグメントを明確にすることで、事業のターゲットとなる顧客を絞り込むことができます。
  2. 課題:顧客が抱える課題は何なのか?
    顧客が抱える課題を解決することで、顧客のニーズを満たすことができます。リーンキャンバスでは、顧客が抱える課題を「顧客が抱える課題は何なのか?」という視点から整理します。顧客の課題を明確にすることで、事業の価値提案を検討しやすくなります。
  3. 解決策:その課題を解決する方法は?
    顧客の課題を解決するためには、具体的な解決策が必要です。リーンキャンバスでは、解決策を「その課題を解決する方法は?」という視点から整理します。解決策を明確にすることで、事業の実行可能性を検証しやすくなります。
  4. 価値提案:顧客にとっての価値は?
    顧客にとっての価値が明確になっていないと、事業は成功しません。リーンキャンバスでは、価値提案を「顧客にとっての価値は?」という視点から整理します。価値提案を明確にすることで、事業の競争優位性を検討しやすくなります。
  5. 優位性:優位性にどこにあるか?
    優位性とは、競合他社と比較して自社のビジネスモデルが優れているところです。リーンキャンパスでは、優位性を「優位性はどこにあるか?」という視点から整理します。優位性を明確にすることで、事業の優位性を検証しやすくなります。
  6. チャネル:顧客にどのように届けるのか?
    顧客に価値を届けるためには、適切なチャネルが必要です。リーンキャンバスでは、チャネルを「顧客にどのように届けるのか?」という視点から整理します。チャネルを明確にすることで、事業のマーケティング戦略を検討しやすくなります。
  7. リソース:必要なリソースは?
    事業を実行するためには、必要なリソースを把握しておく必要があります。リーンキャンバスでは、リソースを「必要なリソースは?」という視点から整理します。リソースを明確にすることで、事業の実行可能性を検証しやすくなります。
  8. 収益構造:どのように収益を上げるのか?
    事業を継続させるためには、収益を上げ続ける必要があります。リーンキャンバスでは、収益構造を「どのように収益を上げるのか?」という視点から整理します。収益構造を明確にすることで、事業の収益性を見極めやすくなります。
  9. 指標:成功を測る指標は?
    事業の成功を測るためには、適切な指標を設定する必要があります。リーンキャンバスでは、指標を「成功を測る指標は?」という視点から整理します。指標を明確にすることで、事業の進捗を把握しやすくなります。

リーンキャンバスは、新規事業開発のフレームワークのひとつですが、事業計画の代用にはなりません。リーンキャンバスで整理した事業アイデアをベースに、より詳細な事業計画を策定する必要があります。

リーンキャンパスのメリット

リーンキャンバスは、以下のようなメリットがあります。

  • 事業アイデアを可視化することで、全体像を把握しやすくなる。
  • 各要素の整合性を検証することで、事業の強みや弱みを明確にすることができる。
  • 仮説検証を繰り返しながら、事業をブラッシュアップすることができる。

リーンキャンバスは、新規事業開発の初期段階で活用することで、事業成功の確率を高めることができます。

リーンキャンパスの例

今回は、私が考えたアイデアを例に、リーンキャンパスを実際に使って説明します。

私が今考えているのは、高齢化社会が進む日本で、高齢者をトータルにサポートするサービスです。具体的には、高齢者の見守り、コミュニティ、資産管理、介護サービスの紹介、葬儀までをトータルでサポートするサービスです。

将来、自分自身が独居老人になる可能性があるからこそ、このサービスを提供したいと思っています。独居老人が安心して生涯を全うできるためには、サポートしてくれるサービスが必要だと考えたからです。

このアイデアを、リーンキャンパスに当てはめると以下になります。

  1. 顧客セグメント:65歳以上の独居老人で、介護が必要な人
  2. 問題:認知症や体が不自由になった際、介護サービスをどのように利用すればよいかわからない
  3. 解決策:事前にサービスの登録を行うことで、24時間365日の見守りや、認知症になった際の介護サービスの利用手続き代行などを受けることができる
  4. 価値提案:介護という問題を自分自身で解決することで、家族や友人に迷惑をかけずに、安心して老後を送ることができる
  5. 優位性:高齢者の見守りサービス、コミュニティの作成、資産管理、介護サービスの紹介、葬儀までをワンストップで提供する
  6. チャネル:インターネットからユーザー登録を行い、電話やインターネット、訪問など、様々な手段でサービスを提供する
  7. リソース:スタッフ、ウェブサービス、電話などの通信費、訪問介護サービスの利用料
  8. 収益構造:サブスクリプションにして、月3,000円程度を徴収する
  9. 指標:孤独死の件数を10%削減する

上記が、私が考えたアイデアをリーンキャンバスに当てはめた例です。アイデアを考えたら、リーンキャンバスに当てはめることで、全体像を把握しやすくなり、各項目を細かく検証・ブラッシュアップすることができます。

まとめ

本日は下記4点について説明しました。

  1. 新規事業開発の前提・考え方
  2. 全体像
  3. リーンキャンバス
  4. リーンキャンパスの例

今回は、新規事業開発における、考え方や手法についてまとめました。

今回のセミナーで一番心に残ったのは、自分のアイデアを試してレビューをもらって、改善していくことの重要性です。自分のアイデアは、どうしても自分よがりになりがちです。それをアウトプットして、レビューをもらうことで、客観的な視点から改善点を指摘してもらえます。また、レビューをもらうことで、自分のアイデアをより深く考えることができます。

新規事業開発で成功するためには、アイデアを試して改善していくことが欠かせません。ぜひ、みなさんも積極的にレビューをもらって、アイデアをブラッシュアップしてみてください。

これからも、Macのシステムエンジニアとして、日々、習得した知識や経験を発信していきますので、是非、ブックマーク登録してくれると嬉しいです!

それでは、次回のブログで!

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