はじめのネットワーク講座②自宅のWi-Fiルーターの選び方について説明します!

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今回は、自宅のWi-Fiルーターの選び方について説明します。ほとんどの家庭で今や一般的なWi-Fiですが、どのような基準で選べばよいか分からないと思います。

私は、主に企業のネットワーク構築を行っていたので、その経験を活かして、今回は自宅のWi-Fiルーターの選び方について説明します。

これを知ることで、最適なWi-Fiルーターを選択し、快適なインターネット生活を送ることができます。

是非、最後までご覧いただけると嬉しいです。

事前調査

まずは、事前調査です。事前調査で調べるのは下記3点です。

  • 機器台数
  • 設置場所
  • 自宅の広さ(間取り)

1つずつ説明します。

機器台数

まずは、Wi-Fiに接続する機器台数を調べます。例えば、パソコンやスマフォ、スマートスピーカーや家電等の台数です。主な機器は下記になります。

  • パソコン
  • スマフォ
  • タブレット
  • スマートスピーカー
  • ゲーム機
  • NAS
  • セットトップボックス(Amazon Fire TVやApple TV等)
  • プリンタ
  • 家電製品

家電製品等のIoTは、それほどデータの送受信量が多くないので、3台で1台ぐらいの換算で問題ないと思います。特に、ゲームや動画等を観る機器は、データの送受信量が多くなるので、しっかりと計算します。

機器台数が多いのにも関わらず、Wi-Fiルーターの性能が低いと、インターネット速度が安定しないことがあります。

設置場所

設置場所は、光回線のONUが設置されている場所、または、マンションなどの場合、VDSLといって、電話のアナログ回線を使用することが多いので、モジュラージャックのある場所を調べます。だいたい、部屋の中心にあることが多いですが、建物によって、モジュラージャックがある場所が異なります。

私の自宅のマンションは、最初からインターネット用のLANポートが備わっているので、建物によって、モジュラージャック又はLANポート、ONUがあります。

自宅の広さ(間取り)

最後に、自宅の広さです。例えば、マンションの場合、1フロアですが、一戸建ての場合、何階建てかによっても、選択するルーターが変わってきます。例えば、3階建ての建物で、光回線が1階に引かれている場合、3階まで電波を効率よく通るルーターを選択する必要があります。

また、Wi-Fiの電波の特徴として、木は、電波が通りやすいですが、コンクリートの場合、あまり通しません。よって、例えば、コンクリートの建物の場合は、その階毎にWi-Fiルータ又はアクセスポイントを設置する必要があります。アクセスポイントを選ぶ場合は、Wi-Fiルータと同じメーカーのものを選択したほうが、親和性が高いです。

アクセスポイントとは、Wi-Fiの電波を提供する機器で、ルーターの機能が備わっていません。ルーターには、ルーティング機能といって、通信の許可・非許可の設定ができる機能があります。アクセスポイントには、その機能が備わっていないので、ルーターと比較して安価です。

ちなみに、私が学校等にアクセスポイントを設置する場合、各教室に設置していました。

Wi-Fiルーターの選び方

実際にWi-Fiルーターの選び方ですが、機器の選択は、価格コムのホームページを使用するか、各メーカーのHPを参照します。私のおすすめは、価格コムのページを使用する方法です。理由としては、事前調査で行った項目を使用して製品を選択することができるからです。メーカーのページから選択する場合、Amazon等で口コミを確認することをオススメします。

家庭用Wi-Fiルータのメーカーとしては、

  • バッファロー
  • NEC
  • アイ・オー・データ機器
  • TP-Link
  • ELECOM

等があります。私の自宅は、NEC製のWi-Fiルーターを使用しています。

価格コムを使用した場合の選び方

今回は、価格コムのホームページを使用した場合の選び方について、説明します。

1.無線LANルーターのページを開く

価格コムの無線LANルーターのページは、下記URLです。

【価格.com】無線LANルーター(Wi-Fiルーター) | 通販・価格比較・製品情報
無線LANルーター(Wi-Fiルーター)を買うなら、まずは価格.comをチェック! 全国の通販サイトの販売価格情報をはじめ、スペック検索、クチコミ情報、ランキングなど、さまざまな視点から商品を比較・検討できます!

2.利用台数を選択

事前調査の接続機器台数から、該当の利用台数のリンクを開きます。

利用台数

利用台数が多くなれば、それに比例してWi-Fiルーターの価格は高くなるので、事前調査で調べた機器台数を選択することをオススメします。台数的には、18台からのレンジが一番多いですが、実際、12〜18台未満のレンジと比較すると、機器代金は高いです。

今回は、12〜18台未満で説明します。

ちなみに、機器台数が多くなる場合は、台数レンジは多いものを選ぶのがベストです。Wi-Fiなどのインフラは、数が多くなることを見越して、多めの台数のものを選んだほうがよいです。私が企業でネットワーク構築をする際は、実際の機器台数より多めの数をカバーできるものを選択していました。

理由は、企業の場合、人が増えたりすることがあるので、常に余裕をもたせるようにしたからです。

3.機器の選択

価格コムのページは、製品一覧ページに「間取り」や「戸建て」が項目としてあるので、事前調査の結果を元に、選択します。最近は、戸建てでも、天井が高い家が多くなっているので、2階建てでも3階建てのものを選んだほうがよいことがあります。近隣の家と比較して、自分の家が高い場合、3階建てのものを選んだほうが、通信が安定します。

機器の選択

この一覧の項目の中で、一般の方になかなか馴染みがないものが「無線LAN規格」と「ストリーム」だと思うので説明します。

無線LAN規格

無線LAN規格は、最近は「Wi-Fi 6」など、数字で表示されることが多くなりましたが、昔は「11ac」や「11n」など、数字とアルファベットで表示されていました。ほとんどのWi-FiルーターのメーカーHPでは、両方記載する方法が使用されていることが多いです。

無線LAN規格は、規格によって、使用できる周波数や通信速度が異なります。

無線LAN規格通信速度(最大)周波数帯
Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)9.6Gbps2.4GHz/5GHz
Wi-Fi 5(IEEE802.11ac)6.9Gbps5GHz
Wi-Fi 4(IEEE802.11n)300Mbps2.4G帯/5GHz
IEEE802.11a54Mbps5GHz
IEEE802.11g54Mbps2.4GHz
IEEE802.11b11Mbps2.4GHz
無線LAN 規格

Wi-Fiで使用できる周波数は、2.4GHzと5GHzの2つですが、特徴が異なります。

<2.4GHzの特徴>
・障害物に強い
・遠いところにも電波が届く
・電子レンジ等と干渉する
・外でも使用できる

<5GHzの特徴>
・2.4GHzより速度が早い
・障害物に弱い
・2.4GHzと比べて届く電波が短い
・他の機器との干渉が少ない

上記のような特徴があります。

最近の機器は、ほとんどWi-Fi 5(IEEE802.11ac)以上になります。

例えば、iPhoneを例にして無線LAN規格の年代をみると、

iPhone機種無線LAN規格発売年
初代iPhone〜iPhone 3GS11b/g2007年〜2009年
iPhone 4〜iPhone 4s11b/g/n2010年〜2011年
iPhone 5〜iPhone 5s11a/b/g/n2012年〜2013年
iPhone 6〜iPhone X11a/b/g/n/ac2014年〜2021年
iPhone 11〜11ax2019年〜
iPhoneの無線LAN規格

iPhone 6以上がWi-Fi 5(IEEE802.11ac)になります。iPhone 6が発売されたのが2014年になるので、ほとんどの機器がWi-Fi 5(IEEE802.11ac)以上だと思いますが、Apple製品は常に最新技術を使用して製品を作るので、他メーカーの機器の場合、念の為、メーカーのHPかGoogle 検索で「製品名 無線LAN規格」で検索すると、無線LAN規格を確認することができます。

よって、無線LAN規格は、Wi-Fi 5(IEEE802.11ac)以上を選択し、周波数は5GHzを使用することをオススメします。

ストリーム

ストリームとは、Wi-Fiの電波を発するアンテナになります。数が多くなると、より速度が早くなり通信が安定します。

Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)を例にとって説明すると、ストリーム数によって速度が下記のように変わります。

ストリーム数最大速度最大速度
周波数5GHz2.4GHz
8ストリーム4.8Gbps2.3Gbps
4ストリーム3.6Gbps1.1Gbps
3ストリーム2.4Gbps861Mbps
2ストリーム1.2Gbps574Mbps
1ストリーム600Mbps287Mbps
ストリーム数と速度の関係

このようにストリーム数によって、最大速度が変わってくるので、ストリーム数が多いものを選ぶことをオススメします。

基本的には、機器の選択は、機器台数や部屋の広さと間取り、無線LAN規格やストリーム数と予算とのバランスで決めます。

4.その他の選択基準

私が考えるその他のWi-Fiルーターの選択基準が5つあります。

  • 有線LANポートの数
  • IPv6対応
  • ビームフォーミング
  • メッシュWi-Fi
  • かんたん設定

1つずつ説明します。

有線LANポートの数

Wi-Fiルーターには、基本的に有線LANポートが1つは装備されています。ほかに有線の機器を接続する場合は、有線LANポートが複数あるものを選択します。最近の機器は、ほとんどWi-Fiに対応していますが、一部対応していないものもあるので、そのような機器を使用する(可能性がある)場合は、複数ポートが装備されている製品を選択します。

有線LANの機器を使用している人にオススメの選択基準!

IPv6対応

自宅のインターネット回線がIPv6の場合、IPv6対応のWi-Fiルーターを使用しないとそのメリットを享受することができません。IPv6のメリットは、通信速度が高速・安定化するというものがあります。自分の家のインターネット回線がIPv6かIPv4か分からない場合、回線会社又はインターネットプロバイダに確認するか、分からない場合は、IPv6対応製品を選択します。IPv6対応製品でも、一般的なIPv4に対応しているからです。

IPv6のプロバイダ・インターネット回線を使用している人にオススメの選択基準!

ビームフォーミング

ビームフォーミングとは、特定の機器に向けて、電波を送受信する方法です。この機能を利用することで、通信を高速・安定化することができるというメリットがあります。

通常、Wi-Fiの電波は球体のように、ルーターを中心に球状で電波が広がっていきます。よって、その球の中にある機器が通信を行うことができます。しかし、他の機器などから干渉を受けるというデメリットがあります。

ビームフォーミング機能が備わっていると、他の機器からの干渉を受けることがなく、通信を行うことができるので、通信が高速・安定化するというメリットがあります。

しかし、注意点としては、ビームフォーミングはWi-Fiルーターだけではなく、Wi-Fiに接続する機器も対応している必要があります。

ビームフォーミング対応機器を使用している人にオススメの選択基準!

メッシュWi-Fi

メッシュWi-Fiとは、複数のWi-Fiルーター又はアクセスポイントを使用して、家中にくまなくWi-Fiの電波を流すことができる機能です。例えば、戸建てで、3階建ての場合、1階にWi-Fiルータを設置すると、3階まで安定的に電波を流すのは、難しいです。そのような場合、複数のWi-Fiルーターまたはアクセスポイントを設置することで、Wi-Fiの電波をメッシュ状に流し、通信を安定化することができます。

もし、戸建てで、3階建てや、天井が高い家の場合は、メッシュ機能を備わっている製品を使用することをオススメします。ちなみに、バッファロー製品は、メッシュWi-Fiに対応している機器を多く販売しています。

家が広い人にオススメの選択基準!

かんたん設定

最近のWi-Fiルーターは、「かんたんセットアップ」といって、特にWi-Fiルーターのセットアップをしなくても、電源を入れて、ONUなどから回線をつなぐだけでWi-Fiでインターネット接続ができる機器が多くなっています。また、製品付属のマニュアルも、初心者にも分かりやすく書いてあることが多いので、Wi-Fiルーターのセットアップに自身がない人は、そのような機器を選択することで簡単に、ご自宅にWi-Fiを構築することができます。

TP-Linkのマニュアルが、いちばんシンプルで分かりやすいです。

機械が苦手の人にオススメの選択基準!

このように、Wi-Fiルーターを選択する場合は、それ以外のオプションを選択することで、安定してインターネット接続を行うことができます。

設置の際の注意点

最後に、Wi-Fiルーターを設置する際の注意点について説明します。これは、私が企業のWi-Fi化を行うため、色々な企業の現地調査をした際の経験を元にしています。

それは、Wi-Fiルーターを設置する際は、床に置こず、なるべく高いところに置くということです。

Wi-Fiルーターの電波は、先程も話しましたが、球状に広がっていきます。よって、床などにおいてしまうと、高い場所にある機器との通信が安定しません。

・【参考】Wi-Fiの電波の飛び方
https://www.buffalo.jp/topics/select/detail/wifi-radiowave.html

企業の場合、光回線等は、床から敷かれていることが多いので、そのまま、床に近いところにWI-Fiルーターが設置されていることが多いですが、インターネット通信が安定しない要因になります。

よって、Wi-Fiルーターを設置する場合、なるべく高い場所に設置することをオススメします。マンションの場合、モジュラージャックは、床に近いところにありますが、WI-Fiルーターは台などを設置して、なるべく高い場所、人の胸ぐらいの高さに設置することをおすすめします。

まとめ

今回は、下記3点について説明しました。

  1. 事前調査
  2. Wi-Fiルーターの選び方
  3. 設置の際の注意点

Wi-Fiでインターネット接続が安定しない人は、一度、自分の使っているWi-Fiルーターの見直しを行ってみてください。私も、対応している機器台数が多いものに変えてから、インターネットが安定しました。

これからも、Macのシステムエンジニアとして、日々、習得した知識や経験を発信していきますので、是非、ブックマーク登録してくれると嬉しいです!

それでは、次回のブログで!

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