今回は、IaC(Infrastructure as Code)について説明します。 皆さんは、インフラ環境の構築や管理について、こんなお悩みを持っていませんか?
- 「毎回手作業でインフラを構築しているから、時間もかかるし、設定ミスが怖すぎる…」
- 「開発環境と本番環境で設定がバラバラになって、なぜかバグが…管理が大変で困っている…」
- 「新しい環境を立ち上げるたびに、詳しい人に何度もチェックをお願いするのも、なんだか申し訳ないし、手間だなあ…」
- 「そもそもIaCって言葉を耳にするけど、コードでインフラを作るって、なんか難しそうで手がつけられない…」
もし一つでも「まさに私のことだ!」と感じたなら、あなたは一人ではありません。手動でのインフラ構築は、時間やコストがかかるだけでなく、人間が介在する以上、ヒューマンエラーのリスクもつきものですよね。特にITの勉強を始めたばかりの方や、「IaC」という言葉は、少し専門的で敷居が高く感じるかもしれません。私も最初は、「コードでインフラ?それってどんな魔法なの?」と、ちんぷんかんぷんでした(笑)。
でも、安心してください!この記事では、そんなあなたの悩みを解決し、「よく分からなかったIaC」を「なるほど!これなら自分でもできるかも?」というワクワクする気持ちに変えることを目指します。
この記事を最後までご覧いただけると、きっと以下のことが理解できますよ。
- IaC(Infrastructure as Code)の基本的な考え方と、その驚くべきメリット
- 2026年の今、主流になりつつあるIaCツールの特徴と最新の動向
- あなたのプロジェクトに最適なIaCツールを見つけるためのヒント
- 現場でよくある失敗談と、その具体的な回避策を知り、安心してIaCを始められる準備
さあ、一緒にIaCの奥深い世界を紐解いていきましょう!
ぜひ、最後までご覧いただけると嬉しいです!
最適なIaCツールは「一つ」じゃない!まずは基本から理解しましょう!
まず、IaCを学ぶ上で、とても大切なことをお伝えしますね。 「このIaCツールさえ使えば完璧!」という、どんな状況にも対応できる万能なツールは、残念ながら存在しないんです。世の中には様々なIaCツールがありますが、あなたのプロジェクトが「単一のクラウドサービスを使っているのか、それとも複数のクラウドサービスを使っているのか」「チームの皆さんがどんなプログラミング言語に慣れているのか」「組織としてどのようなフェーズにあるのか」など、色々な要素によって最適なツールは変わってきます。
そして、2026年の今、インフラを最も効果的に運用する方法として、複数のIaCツールをプロジェクトの特性に合わせて使い分ける「ハイブリッドアプローチ」が主流になりつつあります。例えば、特定のクラウドサービスに特化したツールと、複数のクラウドを横断して管理できる汎用的なツールを組み合わせることで、それぞれの良いところを活かした柔軟なインフラ管理が可能になります。
「え、じゃあたくさんツールを覚えないといけないの?」と不安に思われた方もいるかもしれませんが、ご安心ください。この記事を読み終える頃には、あなたのチームにとって「最適な組み合わせ」を見つけるヒントがきっと見つかるはずですよ!まずは、「IaCってそもそも何?」という基本から一緒に見ていきましょう。
最適なIaCツールのまとめ
IaCの世界では、特定の「最強ツール」は存在せず、プロジェクトの状況によって最適な選択肢が変わることが分かりましたね。複数のツールを組み合わせる「ハイブリッドアプローチ」が主流になっている背景には、実はもっと奥深い理由があるんです。このセクションで、あなたの環境に合ったIaCツールを見つけるための重要な視点と、これから続くセクションで学ぶIaCの基本が、どのようにその選択に繋がるのかをぜひ読み進めてみてください。
IaCって何? インフラ構築を「料理のレシピ」にする魔法と、そのすごいメリット・ちょっとだけ注意点!
「Infrastructure as Code」という言葉は、文字通りだと「コードとしてのインフラ」…やっぱりちょっと専門的で難しいですよね。でも、一言で表すなら、IaCとは 「インフラの構築手順を、まるで料理のレシピのようにコードとして記述し、自動的に環境を再現できるようにする、魔法のような仕組み」 のことです。
専門用語で言うと、
①一言でいうと:インフラ構築の自動化
②正式名称:Infrastructure as Code(インフラストラクチャ・アズ・コード)
③たとえ話:「料理のレシピや家の設計図」
とイメージしてください。
もう少し、たとえ話で具体的に考えてみましょう。
- 手動でのインフラ構築は、たとえるなら「毎回、冷蔵庫の残り物と相談しながら、勘を頼りに料理を作る」ようなものです。同じ料理を作ろうとしても、その日の気分や記憶、使う材料によって味が変わってしまったり、「あれ、調味料入れ忘れた…!」なんて失敗をすることもありますよね。時間がかかった上に、毎回同じ品質のものを保証するのは難しいのが現実です。
- それに対してIaCは、「一度、最高の料理のレシピ(コード)を完璧に書いて保存しておけば、誰でも、何度でも、寸分違わず同じ高品質な料理(クラウド上のインフラ環境)を自動で作れる」ようなものです。一度プロのシェフが書いた完璧な設計図があれば、たとえ料理初心者でも、ボタン一つで一流の料理が作れる、そんなイメージに近いかもしれません。また、家を建てる際に、建築家が設計図(コード)を一度作れば、それを見ながら何度でも同じ高品質な家(インフラ)を建てられる、そんなイメージも分かりやすいのではないでしょうか。
IaCのすごいメリット(「これなら怖くない!」に変わるはず)
IaCを導入すると、こんなに嬉しいことがたくさんあるんですよ。
- 手間の削減と高速化
一度インフラの設定をコードとして書いてしまえば、あとはそのコードを実行するだけで自動的にインフラが構築されます。これまで手動でクラウドの管理画面をポチポチ操作していた時間が大幅に短縮され、皆さんはもっと重要な開発や改善に集中できるようになります。新しい環境を立ち上げる際も、まるでコピー&ペーストのようにサッと準備できるのは、本当に画期的ですよね。 - ミスの激減
人間が手作業でインフラを設定すると、「うっかりミス」はつきものですよね。しかし、コードでインフラを管理すれば、そういった手動での設定ミスを劇的に減らすことができます。さらに、チームメンバーでコードをレビューし合えば、間違いを複数人の目でチェックできるため、さらにエラーのリスクを低減できます。これにより、「本番環境での急な障害」といった不安がグッと減らせるんです。 - 再現性バツグン
「開発環境では動いたのに、本番環境だと動かない!」なんて経験、ありませんか? IaCなら、いつ、どこで、誰が実行しても、全く同じインフラ環境を再現できます。例えば、新しいメンバーがプロジェクトに参加した際も、IaCのコードを実行するだけで、すぐに開発環境を構築できるんです。この「いつでも同じ状態を保証できる」再現性の高さは、本当に心強いメリットですよね。 - セキュリティ向上
インフラの設定がコードとして明確に記述されるため、セキュリティ上の問題がないか、コードの段階でじっくりとチェックしやすくなります。例えば、「このサーバーはインターネットに公開していいのか?」「このデータベースへのアクセス権限は適切か?」といった設定をコードで確認できるため、問題が起こってから慌てて対処するのではなく、未然に防ぎやすくなります。これは、安心してシステムを運用していく上で非常に重要なポイントですね。
ちょっとだけ注意点(でも、最初から完璧じゃなくて大丈夫!)
もちろん、どんな便利な技術にも、気をつけたい点はいくつかあります。IaCも例外ではありませんが、事前に知っておけば、冷静に対処できますから安心してくださいね。
- 初期学習コストはかかる
新しいツールや概念を学ぶには、やはりある程度の時間と労力が必要です。最初は「うわ、難しいな…」と感じるかもしれませんし、私も最初はそう感じました。特に、IaCツールによっては独自の記述方法(DSL:ドメイン固有言語)を覚える必要があるものもあります。しかし、大丈夫!誰もが最初は初心者です。少しずつ慣れていけば、必ず身につきますし、その後の大きなメリットを考えれば、十分すぎる投資だと言えるでしょう。 - コードと実際のインフラがズレる「ドリフト」に注意
IaCで管理しているはずなのに、誰かが「ちょっと急いでいるから」とか「一時的な修正だから」という理由で、手動でインフラに変更を加えてしまうことがあります。すると、IaCのコードと、実際にクラウド上に存在するインフラの状態が食い違ってしまうんです。この食い違いのことを「ドリフト」と呼びます。ドリフトが起こると、「コードが正しいのか、実際のインフラが正しいのか」が分からなくなり、管理が複雑になってしまうので注意が必要です。 - コードに脆弱性があると、問題が一気に広がるリスク
IaCはコード一つでインフラを一括デプロイできる強力なツールです。その分、もしそのコード自体にセキュリティ上の穴(脆弱性)があった場合、問題が一瞬にして広範囲のインフラに影響を及ぼしてしまう可能性があります。しかし、これは適切なコードレビューやセキュリティチェックツールを活用することで、十分に防ぐことができる問題なので、過度に心配する必要はありませんよ。
IaCの基本概念のまとめ
IaCが「インフラ構築のレシピ」であること、そしてそれがどれほど素晴らしいメリットをもたらすか、具体的なイメージが湧いたのではないでしょうか。初期学習コストや「ドリフト」といった注意点があるものの、これらは事前に知っておけば十分に回避可能です。次のセクションでは、さまざまなIaCを実現できるツールをご紹介します。もしかしたら、想像以上に簡単にインフラを構築できることに、きっと驚かれるはずですよ!
開発者に優しいIaCツール「AWS CDK」「Pulumi」そして定番の「Terraform」
IaCツールの中には、インフラ構築専用の独自言語(DSL : Domain Specific Language)を使うものも多く存在します。
一方で近年は、アプリケーション開発と同じ感覚でインフラを扱えるツールも増えてきました。
代表的なのが、以下の3つです。
- AWS CDK
- Pulumi
- Terraform
それぞれ思想や得意分野が異なり、プロジェクトの特性に応じて使い分けることで、より安全で快適なインフラ運用が可能になります。
AWS CDK(Cloud Development Kit)
AWS CDK は、Amazon Web Services(AWS)のインフラをコードで定義するためのツールです。アプリケーション開発と同じ発想でインフラを設計できる点が大きな特徴で、特に AWS を主戦場とするチームから高い支持を集めています。
AWS CDK の最大の魅力は、AWS が推奨するベストプラクティスが詰め込まれた「Construct(コンストラクト)」 という部品を組み合わせてインフラを構築できる点にあります。
Construct は、あらかじめ安全で実績のある設定がパッケージ化された部品で、たとえるならレゴブロックのような存在です。
複雑な設定を一から考えなくても、必要なブロックを組み合わせるだけで、洗練された AWS 環境を構築できます。
AWS に特化して、素早く・安全にインフラを構築したい場合、AWS CDK は非常に有力な選択肢と言えるでしょう。
Pulumi(プルミ)
Pulumi は、近年注目を集めている IaC ツールの一つです。AWS だけでなく、Azure、Google Cloud、Kubernetes など、複数のクラウドやサービスに対応している点が大きな特徴です。
いわゆる マルチクラウド環境 を前提としたインフラ管理を行いたい場合、Pulumi は特に真価を発揮します。
条件分岐や繰り返し処理といったプログラミング的な表現力を活かしてインフラを定義できるため、
- 環境ごとに構成を切り替えたい
- 動的にリソース数を変更したい
といった要件にも柔軟に対応できます。
複数のクラウドをまたいでインフラを一元管理したいチームにとって、Pulumi は次世代型の IaC ツールと言えるでしょう。
Terraform(テラフォーム)
Terraform は、HashiCorp 社が提供するIaCツールの定番中の定番です。
独自の DSLであるHCL(HashiCorp Configuration Language)を使ってインフラを定義する点が、
AWS CDKやPulumiとの大きな違いです。
HCLはプログラミング言語ではありませんが、「人が読みやすく、書きやすい」ことを重視して設計されており、インフラ定義に特化したシンプルな構文になっています。
Terraform の最大の強みは、
- 対応プラットフォームの圧倒的な広さ
- 成熟したエコシステム
にあります。
主要クラウドはもちろん、SaaS やネットワーク機器まで、非常に多くのサービスを Provider(プロバイダ) として扱えるのも大きな魅力です。
また、実行前に変更内容を可視化できる terraform plan は、インフラ変更の安全性を高めるうえで欠かせない仕組みです。
Terraform は、
- チームでの運用
- インフラ構成の標準化
- 長期的な保守・管理
といった場面に強く、インフラエンジニアにとって王道のツールと言えるでしょう。
IaCを導入するメリット
IaCを導入することで、次のようなメリットが得られます。
開発者とインフラの距離が縮まる
インフラ構成がコードとして可視化されることで、インフラエンジニアだけでなく、開発者も内容を理解・レビューしやすくなります。結果として、チーム全体の生産性向上につながります。
再現性・安全性が高まる
同じコードから同じインフラを何度でも再現できるため、手作業による設定ミスや環境差分によるトラブルを大幅に減らせます。
複雑な構成も管理しやすい
環境差分や構成の変化も、整理された形で管理できるため、成長するシステムにも柔軟に対応できます。
現場でよくある失敗談と、その回避策
(これを知れば「エラーが怖い」も減らせる!)
IaCは非常に便利ですが、導入・運用にはいくつかの落とし穴もあります。
ここでは、現場でよくある失敗と、その回避策を紹介します。
IaCの「ドリフト」問題
失敗例
IaCで管理しているにもかかわらず、急ぎの対応で管理画面から手動変更を行ってしまい、コードと実際のインフラ状態がズレてしまうケースです。これが「ドリフト」と呼ばれる現象です。
対策
- インフラ変更は必ずIaC経由で行うルールを徹底する
- 差分検出機能(terraform plan など)を定期的に実行する
- 管理画面からの変更を権限設定で制限する
学習コスト・初期導入の壁
失敗例
「概念が難しい」「ツールが複雑そう」と感じ、導入が進まないケース。
対策
- 小さな範囲からIaCを始める
- 社内勉強会やドキュメント整備で知識を共有する
- 既存の成功事例を参考にする
セキュリティを見落としがち
失敗例
設定ミスがコードに含まれたまま一気にデプロイされ、セキュリティリスクが拡大してしまうケース。
対策
- IaC向けセキュリティチェックツールを導入する
- 定期的なコードレビューを行う
- デプロイ前の自動チェックを組み込む
「とりあえず人気だから」でツールを選ぶ
失敗例
流行や評判だけで選び、チームや要件に合わず運用が破綻するケース。
対策
- チーム構成・クラウド戦略・将来像を踏まえて選定する
- 単一クラウドかマルチクラウドかを明確にする
- 小規模検証(PoC)を行ってから本格導入する
開発者に優しいIaCツール「AWS CDK」「Pulumi」そして定番の「Terraform」のまとめ
本章では、開発者にとって扱いやすい代表的な IaC ツールとして、AWS CDK、Pulumi、Terraform を紹介しました。
AWS CDK は AWS に特化し、ベストプラクティスを部品として組み立てられる点が強みです。
Pulumi はマルチクラウド環境に対応し、柔軟な構成変更や一元管理を実現できます。
Terraform は対応範囲の広さと成熟したエコシステムを持ち、チーム運用や長期管理に適した王道ツールです。
IaC を導入することで、インフラは属人化した作業から再現性の高い資産へと変わります。一方で、ドリフトや学習コスト、セキュリティといった落とし穴も存在します。ツールの特性を理解し、失敗例と回避策を踏まえたうえで選定・運用することが、IaC を成功させる鍵と言えるでしょう。
まとめ
今回は、IaC(Infrastructure as Code)について、下記3点に分けて説明しました。
- 最適なIaCツールは「一つ」じゃない!まずは基本から理解しましょう!
- IaCって何? インフラ構築を「料理のレシピ」にする魔法と、そのすごいメリット・ちょっとだけ注意点!
- 開発者に優しいIaCツール「AWS CDK」「Pulumi」そして定番の「Terraform」
ここまで読んでくださったあなたは、IaCに対して抱いていた「なんだか難しそう」「自分にはまだ早いかも」という印象が、「なるほど、こういう考え方なんだ」「意外と現実的に使えそうだ」と、ぐっと身近なものに変わってきたのではないでしょうか。
IaCは一見すると専門的で取っつきにくく感じられますが、その本質は インフラを“属人化した作業”から“再現性のある資産”へ変えること にあります。
一度仕組みを理解し、ツールの使い方に慣れてしまえば、手作業によるミスや環境差分、設定漏れといった悩みから解放され、インフラ管理はより安全で、効率的なものになります。
本記事で紹介した AWS CDK、Pulumi、Terraform は、それぞれ思想や得意分野が異なります。単一クラウドで素早く安全に構築したいのか、マルチクラウドを前提に柔軟な管理をしたいのか、あるいは長期的な運用や標準化を重視したいのか。チームの状況や将来像に合わせてツールを選ぶこと が、IaC成功の第一歩です。
これからも、Macのシステムエンジニアとして、日々、習得した知識や経験を発信していきますので、是非、ブックマーク登録してくれると嬉しいです!
それでは、次回のブログで!
