今回は、Android Studioで仮想デバイスの作成とアプリ開発の基本手順について説明します。
Android Studioで開発したアプリを仮想デバイス上で起動して動作検証を行います。仮想デバイスとは、Android StudioでAndroid デバイスを使用できる機能です。今回は、その作成方法とセットアップ方法について説明します。
是非、最後までご覧いただけると嬉しいです。
仮想デバイスの作成
仮想デバイスには、下記のようなメリットがあります。
- 実機のAndroidデバイスを用意する必要がない
- アプリの開発やテストを効率的に実施
- さまざまなAndroidデバイスを使用可能
まずは、仮想デバイスの作成手順について説明します。
1.Device Managerを起動
メニューバーにある、「Device Manager」を起動します。
または、「Tools」メニューの中の「Device Manager」を選択します。
2.Create Deviceを選択
右側に「Device Manager」が開きます。初期設定で、「Pixel 3a」のデバイスがあります。ウィンドウの中の「Create Device」を選択します。
3.Select Hadware
仮想デバイス作成のウィザードが起動します。今回は、「Pixel 4」の仮想デバイスを作成します。ウィンドウの中の「Pixel 4」を選択し、「Next」を選択します。
4.System Image
仮想デバイスにインストールするSystem Imageのバージョンを選択します。今回は、Android 11を使用するので、Rを選択します。ちなみに、SがAndroid 12、QがAndroid 13になります。下記画像は既にSystem Imageをダウンロード済みですが、初めての場合は、Rの横にダウンロードアイコンが表示されているので、ダウンロード後、Nextを選択します。
5.AVD Name
AVD(Android Virtual Device)の名称を変更する場合は、変更します。今回は、変更しません。「Finish」を選択します。
正常に作成されると、「Device Manager」に「Pixel 4」が追加されます。
以上で、仮想デバイスの作成に関する説明は以上になります。Divice Managerを使用することで、様々なデバイスを追加し、開発したアプリの検証を行うことができます。
仮想デバイスのセットアップ
次は、作成した仮想デバイスのセットアップ方法について説明します。仮想デバイスといっても、通常のAndroidデバイスと一緒です。今回は、言語の設定と開発者向けの設定を有効にします。
1.仮想デバイスの起動
まずは、仮想デバイスの起動を行います。Device Managerの「Pixel 4」の中にある「起動」アイコンを選択します。
正常に仮想デバイスが起動すると、Device Managerの下に仮想デバイスが表示されます。
2.言語の設定(Settings)
言語の設定を行うため、ホーム画面を上にスワイプしランチャー画面を開きます。その中にある「Settings」を開きます。
3.言語の設定(System)
「System」を選択します。
4.言語の設定(Languages & input)
「Languages & input」を選択します。
5.言語の設定(Languages)
「Languages」を選択します。
6.言語の設定(Add a language)
「Add a language」を選択します。
7.言語の設定(日本語)
一番下までスクロールして、「日本語」を選択します。
8.言語の設定(優先順位変更)
日本語が選択されていることを確認したら、右側のアイコンを選択し上にドラッグします。
すると、日本語の順位が1番になりメニューが日本語に変わります(Languageから言語に変わります)。その後、「Home」ボタンを選択してホーム画面に戻ります。
これで、言語設定の変更は終わりになります。引き続き、開発者向け設定を有効にする方法を説明します。
9.開発者向け設定(エミュレートされたデバイスについて)
「設定」を開き、「エミュレートされたデバイスについて」を選択します。
10.開発者向け設定(ビルド番号)
一番下までスクロールして、「ビルド番号」を7回タップすると「開発者向け設定の有効」のポップアップが表示します。
11.開発者向け設定(システム)
開発者向け設定が有効になっているか確認するため、「設定」を開いた画面に戻り、「システム」を選択します。
12.開発者向け設定(詳細設定→開発者向け設定)
「詳細設定」を選択します。
「開発者向けオプション」を選択します。
「開発者向けオプション」がONになっていることを確認したら、「ホーム」に戻ります。
これで開発者向けオプションの有効に関する説明は以上になります。
仮想デバイスの初期状態は、言語設定が英語になっているので、日本語にすることで、後でアプリを起動したときに操作がしやすくなります。また、開発者向けオプションを有効にすることで、パソコンから仮想デバイスにファイルを転送したりすることができるので、検証等が行いやすくなります。
以上で、仮想デバイスのセットアップに関する説明は以上になります。
アプリ開発の基本手順
最後に、私が考えるAndroid Studioでアプリ開発を行う基本手順について説明します。基本手順は、下記になります。
- 目的の明確化
- 要件定義
- プロジェクトを作成する
- レイアウトを作成する
- コードを書く
- アプリを検証する
- アプリをリリースする
1.目的の明確化
アプリの目的、機能、ターゲットユーザーを明確にします。ユーザーのニーズや要件を把握することが重要です。
2.要件定義
アプリの機能やデザインの要件を文書化し、開発の指針を確立します。ユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)の設計も考慮します。
3.プロジェクトを作成する
プロジェクトを作成するには、Android Studio で新しいプロジェクトを作成します。プロジェクトを作成すると、プロジェクトのフォルダーが作成されます。このフォルダーには、アプリのソースコードやリソースが保存されます。
4.レイアウトを作成する
レイアウトを作成するには、Android Studio でレイアウトエディターを使用します。レイアウトエディターでは、アプリの画面レイアウトを作成することができます。
5.コードを書く
コードを書くには、Android Studio でエディターを使用します。エディターで、アプリのロジックコードを書くことができます。
6.アプリを検証する
アプリを検証するには、Android Studio でアプリを実行します。アプリを実行すると、Android デバイスまたはエミュレーターでアプリを実行することができます。
7.アプリをリリースする
アプリをリリースするには、Google Play Console を使用してアプリをリリースします。Google Play Console では、アプリの説明や価格を設定したり、アプリを公開したりすることができます。
以上で、アプリ開発の基本手順に関する説明は以上になります。手順については、色々バリエーションがありますが、私が考える基本手順は上記になります。
まとめ
本日は下記3点について説明しました。
- 仮想デバイスの作成
- 仮想デバイスのセットアップ
- アプリ開発の基本手順
仮想デバイスを作成することで、アプリ開発を行う際、検証を行うことができます。また、様々なデバイスで検証することで、デバイスによる問題を見つけることができます。
アプリ開発の基本手順については、どのような流れで開発するかを把握することができ、開発に関する全体像を掴みやすくなります。
これからも、Macのシステムエンジニアとして、日々、習得した知識や経験を発信していきますので、是非、ブックマーク登録してくれると嬉しいです!
それでは、次回のブログで!