今回は、「初めてMacを購入するけど、どの機種を選べばいいの?」って分からない人に向けて、最適な機種の選び方について書いていきます!
私は、Macを主に販売する会社で15年システムエンジニアとして働いているので、その観点で書いていきます。
この記事は、2022年4月に書いているので、その当時のラインナップになります。
Macを選ぶ際、ポイントになるのが、そのMacを使って何をするのかという目的になります。
Macでできることは、たくさんあります。
- インターネットやメール
- Officeソフト
- 画像編集やイラスト作成
- プログラミング
- 音楽編集
- 動画編集
- 3Dアニメーション
今回は目的別に、最適な機種を提案します。
目的別Mac一覧表
目的 | 機種 |
インターネットやメール、Officeソフト | MacBook Air、Mac mini(M1)、24インチiMac |
イラスト作成や画像編集(Adobe IllustratorやPhotoshop)とプログラミング | 13インチMacBook Pro、Mac mini(M1)、24インチiMac |
音楽編集、動画編集(HD) | 14インチMacBook Pro、16インチMacBook Pro(Proチップ)、Mac Studio(Maxチップ)、Mac mini(M1)※、24インチiMac※ |
動画編集(4K)、3Dアニメーション | 16インチMacBook Pro(Maxチップ)、Mac Studio(Ultraチップ) |
<目的別Macの選び方>
上記になります。最適機種なので、予算等他の要素を加味して、それ以上の機種を選択しても、全く問題ないです。MacBook Airでも、イラスト作成やプログラミングもできるし、4Kの動画編集を13インチMacBook Proで行うこともできますが、ストレスなくできるのは、上記機種になります。
私が顧客の業務内容を聞いて、最適な機種を提案する場合、上記で提案しています。
ちなみに、私が個人で使用しているのは、「Mac mini (2018)」です。
スペックは、下記になります。
- プロセッサ:3Ghz 6コアIntel Core i5
- メモリ:8GB
- グラフィックス:Intel UHD Graphics 630 1536 MB
- ストレージ:1TB フラッシュストレージ
私の主な使用用途は、インターネット、プラグラミングですが、全くストレスなく使用できます。購入時、「メモリが少ないかな」って考えていましたが、内蔵ディスクがSSDなので、仮想メモリ使用時もまったくストレスなく使用できています。仮想メモリとは、メモリを机(作業台)に例えると、予備机みたいなものです。机に資料が一杯になったとき、予備机を使用し資料を置く機能が、仮想メモリという機能です。
それでは、これから、なぜこの機種選定なのかを詳しく書いていきます。
インターネットやメール、Officeソフトがメイン
MacBook Air、Mac mini、24インチiMac
インターネット、Officeソフトがメインであれば、ノートPCであれば「MacBook Air」。
デスクトップであれば「Mac mini」や「24インチiMac」が最適です。
理由としては、インターネットやOfficeは、パソコンに対して、負荷も軽いので、上記機種が最適だと思います。今は、テレワーク等で、ご自宅や会社等、様々な場所で使用することが多くなっているので、MacBook Airが最適解だと考えています。ディスプレイは、外付けディスプレイを接続できるので、自宅や会社では、外付けディスプレイを接続して大きな画面で作業し、外出先では、通常のディスプレイで使用する方法になるかなって思います。
ちなみに私の業務PCは、
MacBook Air(Retina, 13-inch, 2020)
で、自宅では27インチの外部ディスプレイを使用しています。
たまに、IllustratorやPhotoshopを使用して、提案資料を作成したりしますが、それほどストレスはないです。また、Adobe Premiere Proを使用して10分程度の動画編集を行ったこともありますが、編集だけであれば、そこまでストレスなく使用できました。しかし、動画の書き出し時は、常にファンが高回転し、また、Mac Proで書き出しを行った時にと比べて約2倍の時間がかかったので、書き出しのことを考えるとMacBook Proがよいと考えています。
イラスト作成や画像編集(Adobe IllustratorやPhotoshop)とプログラミング
13インチMacBook Pro、Mac mini、24インチiMac
イラスト作成や画像編集、プログラミングで使用される方には「13インチMacBook Pro」がおすすめです。13インチMacBook Proは、MacBook Airとは違い、グラフィック系(GPU)が強化されていますので、グラフィック系のお仕事をされる方にはおすすめです。また、某エンジニア系YouTuberの方も、プログラミングを行う場合、13インチのMacBookProがオススメって話されてました。
13インチMacBook Proであれば、動画編集も可能だと思います。4K動画も作成する方には、GPUが14インチ、16インチと比べると劣るので、4K動画を編集される方は、14インチ、又は、16インチのMacBook Proを推奨します。GPUとは、グラフィック系の処理機能で、画像や動画の編集を行う場合に使われるパソコンの部品です。
デスクトップPCの場合、「Mac mini(M1)」や「24インチiMac」がおすすめです。
音楽編集、動画編集(HD)
14インチMacBook Pro、16インチMacBook Pro(Proチップ)、Mac Studio(Maxチップ)、Mac mini(M1)※、24インチiMac※
音楽編集、動画編集(2K)を行うので「14インチMacBook Pro」、「16インチMacBook Pro(Proチップ)」をおすすめします。デスクトップPCであれば、3月9日に発表された「Mac Studio(Maxチップ)」もおすすめです。iMacやMac miniの場合、メモリは16GBを選択してください。動画データは、ファイル容量が大きくなるので、メモリが8GBだと、動画編集中、Macの動作がもたつく可能性があります。
動画編集の場合、書き出しにかかる時間は、CPUのクロック数に大きく依存するので、CPUのスペックが高い「14インチMacBook Pro」、「16インチMacBook Pro」、「Mac Studio(Maxチップ)」をおすすめします。
動画編集(4K)、3Dアニメーション
16インチMacBook Pro(Maxチップ)、Mac Studio(Ultraチップ)
4Kの動画編集や3Dアニメーションを使用される方は、16インチMacBook Pro(Maxチップ)、Mac Studio(Ultraチップ)をおすすめします。
4Kの動画ファイルは、HD以上にファイル容量が大きくなるので、メモリは16GB、可能であれば、32GB以上を推奨します。動画の長さにもよっても、ファイル容量は大きくなるので、長時間の4K動画を作成する方は、32GB以上をおすすめします。
また、3D系のソフトウェアは、GPUの性能に大きく依存するので、「16インチMacBook Pro(Maxチップ)」や「Mac Studio(Ultraチップ)」が最適です。どちらも、GPUは、32コアと48コアという、多くのGPUが搭載しているので、3D系ソフトウェアの複雑な演算も処理することができます。
Mac Proについて
Mac Proについては、欲しい人が買う製品だと思います。
仕事でMac Proの導入をしたことはありますが、ほとんど、今まで上記で記載した機種でスペック的には十分だと考えています。また、Mac Studioが、2022年3月にリリースし、それまで、Mac mini、iMacの上のスペックというと、MacBook Proを選ぶしかなかったので、よりスペックの高いMacが必要な人がMacProを購入しておりました。しかし、現在は、Mac Studioがリリースされているので、Mac Proの必要性はほとんどないと思います。
「ヴィトンのバッグ的なものが、Mac Pro」というのが、私の個人的な意見です。必要な人ではなく、欲しい人が買う製品、それがMac Pro。それに、より高スペック・コストパフォーマンスのPCを求めるのであれば、カスタマイズ性に富んでいるWindowsのワークステーションを選ぶのが最適解だと考えています。
まとめ
今日は、初めてMacを購入するけど、何を買えばいいのか分からない人に、最適なMacの機種選定を行いました。トップページの表を参考にして頂いて、自分の目的と予算を加味しながら、はじめてのMac生活を初めてください。
私も今まで色々なMacを見てきました。古いMacだとPowerMac G3とかも使った人間からすると、今のMacはスペック的にすごく高く、また動作も軽やかな印象です。
是非Mac生活を始めてください!
これからも、Macのシステムエンジニアとして、日々、習得した知識や経験を発信していきますので、是非、ブックマーク登録してくれると嬉しいです!
それでは、次回のブログで!!