今回のブログは、Professional Cloud Network Engineer認定取得講座16回目です!今回は、「模擬試験から重要項目をピックアップして説明します! 〜その拾壱〜」です!
今回も、「Professional Cloud Network Engineer」認定資格の模擬試験から、私がピックアップした重要項目について説明します。模擬試験については、下記URLから受験することができます。
Professional Cloud Network Engineer 模擬試験
是非、最後までご覧いただけると嬉しいです。
VPCの静的ルートのネクストホップ
静的ルートとは、ルーティングプロトコル※ではなく、手動で設定するルートです。ネクストホップとは、宛先ネットワークに到達するためにパケットを転送する次のルーターのIPアドレスです。
※ルーティングプロトコル・・・インターネットなどのネットワーク上で、データが目的地に届くように経路を決めるためのルール
VPCの静的ルートのネクストホップには、以下の2種類があります。
- インターフェースベースのネクストホップ:ルータのインターフェースをネクストホップとして指定します。この場合、ルータは宛先ネットワークに到達するために、指定したインターフェースからパケットを転送します。
- IPアドレスベースのネクストホップ:他のルーターのIPアドレスをネクストホップとして指定します。この場合、ルータは宛先ネットワークに到達するために、指定したIPアドレスを持つルーターにパケットを転送します。
IPアドレスベースのネクストホップは、インターネットへのアクセスや、複数のネットワークに接続している場合に使用されます。
インターフェースベースのネクストホップは、直接接続されているネットワークへのアクセスに使用されます。
また、静的ルートには、デフォルトルートと呼ばれる特殊なルートがあります。デフォルトルートは、宛先ネットワークが不明なパケットを転送するために使用されます。デフォルトルートのネクストホップは、インターネットへの接続先となるルーターのIPアドレスを指定します。
静的ルートのネクストホップを設定するには、Google Cloud Consoleまたはgcloudコマンドラインツールを使用します。
VPC フローログ
VPC フローログは、VPC ネットワーク内を通過するすべての IP トラフィックのログを記録する機能です。この機能を使用すると、ネットワークトラフィックを監視、分析、および記録して、セキュリティ違反を検出したり、ネットワークパフォーマンスを改善したりできます。
VPC フローログを有効にするには、
- Google Cloud Console で [VPC ネットワーク]を開きます。
- 更新するサブネットを選択し、編集を選択します。
- [フローログ] で [オン] を選択し、各種オプションを設定後、保存を選択します。
VPC フローログは、ログエクスプローラでアクセスできます。
VPC フローログには、次の情報が含まれます。
- 送信元 IP アドレス
- 宛先 IP アドレス
- プロトコル
- ポート
- トラフィックの量
- トラフィックの開始時刻
VPC フローログは、次の用途に使用できます。
- セキュリティ違反の検出
- ネットワークパフォーマンスの監視
- ネットワークトラフィックの分析
具体的には、以下のことができます。
- ネットワークトラフィックの量とパターンを分析して、異常を検出できます。
- 特定の IP アドレスまたはポートからのトラフィックをブロックして、セキュリティを強化できます。
- ネットワークパフォーマンスの問題を特定して、トラブルシューティングを行うことができます。
VPC フローログは、Google Cloud の VPC ネットワークを保護および監視するための重要なツールです。
ファイアウォールルールロギング
Google Cloud の VPC ファイアウォールルールロギングは、ファイアウォールルールの効果を監査、検証、分析するために使用できる機能です。ファイアウォールルールロギングを有効にすると、TCP と UDP の接続に関する次の情報がログに記録されます。
- 接続の開始時刻
- 接続の終了時刻
- 送信元 IP アドレス
- 送信元ポート
- 宛先 IP アドレス
- 宛先ポート
- プロトコル
- 接続の状態
ファイアウォールルールロギングは、次の目的で使用できます。
- ファイアウォールルールが意図したとおりに機能しているかどうかを確認します
- 特定のファイアウォールルールによって影響を受ける接続数を判別します
- セキュリティ侵害の兆候を検出します
ファイアウォールルールロギングは、プロジェクトの IAM ポリシーで許可されているユーザーのみがアクセスできます。ファイアウォールルールロギングを有効にするには、コンソール、gcloud コマンドライン ツール、または API を使用できます。
仕様
- ログに記録される接続はTCP接続とUDP接続に限られます。
- ログエントリはVMの観点から記述されます。
- ログエントリはベストエフォートベースで作成されます。
- 共有VPCが関係する場合は、ホストプロジェクトに対する適切な権限が必要です。
- デフォルトではロギングは無効です。
注意事項
- ファイアウォールルールロギングは、プロジェクトの IAM ポリシーで許可されているユーザーのみがアクセスできます。
- ファイアウォールルールロギングは、TCP と UDP の接続のみを記録します。他のプロトコルの接続を記録する場合は、パケットミラーリングを検討してください。
インバウンドフォワーダーIPアドレス
インバウンドフォワーダーIPアドレスとは、外部から内部ネットワークへの接続を許可するIPアドレスのことです。
具体的には、外部から内部ネットワークへの接続要求が、このIPアドレス宛てに送信されます。インバウンドフォワーダーは、この要求を内部ネットワークの適切な宛先に転送します。
インバウンドフォワーダーIPアドレスは、通常、ファイアウォールやロードバランサーなどのネットワークデバイスに設定されます。
インバウンドフォワーダーIPアドレスの設定は、次の2つの目的で使用されます。
- セキュリティの向上:外部から内部ネットワークへの接続を制限することで、セキュリティを向上させることができます。
- パフォーマンスの向上:外部から内部ネットワークへの接続を集中管理することで、パフォーマンスを向上させることができます。
インバウンドフォワーダーIPアドレスを設定する際は、次の点に注意する必要があります。
- セキュリティの観点から、外部からアクセス可能なIPアドレスに設定する必要があります。
- パフォーマンスの観点から、内部ネットワークのトラフィックを効率的に処理できるIPアドレスに設定する必要があります。
インバウンドフォワーダーIPアドレスの設定方法は、ネットワークデバイスによって異なります。具体的な設定方法については、ネットワークデバイスの取扱説明書を参照してください。
まとめ
本日は下記4点について説明しました。
- VPCの静的ルートのネクストホップ
- VPC フローログ
- ファイアウォールルールロギング
- インバウンドフォワーダーIPアドレス
これからも、Macのシステムエンジニアとして、日々、習得した知識や経験を発信していきますので、是非、ブックマーク登録してくれると嬉しいです!
それでは、次回のブログで!