今回も、前回に続きAdobe Premiere Pro初心者の方に向けて、YouTube用動画編集とアップロードまでを説明します。
私は、仕事柄、Adobeソフトの講習を行っています。その経験を活かして、Adobeソフトの操作方法について説明します。
タイムラインパネル
前回のブログで、タイムラインパネルに動画を配置するところまで説明したので、今回のブログでは、このタイムラインパネルの説明を行います。
Vトラック
Vトラックは、映像用のトラックです。トラックとは、「領域」という意味合いで使われます。トラックは、複数あり、数字が高くなると上の階層になります。Illustratorのレイヤーと同じ扱いになります。
Aトラック
Aトラックは、音楽用のトラックです。数字が高くなると下に配置されていますが、実際は上の階層になります。
ズーム・スクロールスライダー
ズーム・スクロールスライダーは、左右の両端部分をドラッグすると、ズームイン・アウトができます。また、スライダーを移動すると、タイムラインを移動できます。
動画編集の際、時間が長くなる場合に縮小表示を行ったり、また、動画の細かな調整を行いたいときに拡大表示を行ったりします。
配置されている素材を80%表示したい場合、キーボードの「¥」キーをおすと80%表示になります。下記動画は最後に「¥」キーで80%表示にしています。
シーケンスの挿入/上書き
別のシーケンスを素材として挿入/上書きするか、シーケンスとして扱うかを選択します。
タイムラインをスナップイン
素材をタイムラインに配置する際、前の素材の最後と次の素材の先頭を綺麗に合わせるかの設定です。初期設定ではオンです。
リンクされた選択
動画素材の場合、映像と音声があります。それを一緒(リンク)して選択するかしないかの選択です。初期設定では、リンクされています。
マーカーを追加
マーカーを追加を使用すると、素材のポイントにマーカーを追加できます。テロップを入れる位置等マーカーをつけたい部分で選択するとマーカーを追加できます。削除する場合は、マーカーを右クリックし「マーカーを削除」を選択します。
タイムライン表示設定
タイムラインの表示項目を設定できます。表示されているものにチェックが入っています。
素材編集2
それでは、次の動画も切り取り(トリミング)を行っていきます。
1.「02Movie.mp4」を読み込み
プロジェクトパネルから「02Movie.mp4」をダブルクリックして読み込みます。
ソースパネルに「02Movie.mp4」が読み込まれます。
2.素材の切り取り(トリミング)
再生ヘッドを「0」と入力し「returnキー」(Enterキー)を選択します。その後、動画を再生してください。
この動画は、1秒目までの部分で切り取り、19秒目で切り取りします。再生ヘッドに「1.0」と入力し「returnキー」(Enterキー)を選択します。
最初から1秒目までを切り取りますので、「インをマーク」を選択します。
動画の最初から1秒目までが切り取られます。
次は、動画の19秒目までで動画を切り取りしますので、再生ヘッドに「19.0」と入力し「returnキー」(Enterキー)を選択します。
「アウトをマーク」を選択すると「19秒目」で動画が切り取られます。
3.タイムラインパネルへ配置
タイムラインパネルは、80%表示になっているので、「ズーム・スクロールスライダー」の右端を左方向に移動して表示倍率を50%程度に変更します。
トリミングした素材をタイムラインパネルに配置します。ソースパネルの動画をドラッグしてタイムラインパネルに配置します。「タイムラインをスナップイン」が有効になっているので。「01Movie.mp4」の最後と「02Movie.mp4」がくっつきます。
レザーツール
素材の切り取り方法は、「インをマーク」「アウトをマーク」以外にもあります。それが、ツーパネルのレザーツールです。レザーツールを使用すると、簡単に動画の切り取りができます。長い動画を複数に分割する際にも使用するツールです。それでは、実際の操作方法を説明します。
1.「03Movie.mp4」の配置
プロジェクトパネルから「03Movie.mp4」を選択し、タイムラインパネルへ配置します。
2.再生ヘッドを変更
再生ヘッドに「55.0」と入力して「returnキー」(Enterキー)を選択します。
3.レザーツール
ツールパネルから「レザーツール」を選択します。
4.素材を分割
再生ヘッドがある位置にカーソルを合わせ、クリックします。
素材が分割されます。
5.分割素材を削除
分割した素材を削除します。ツールパネルから選択ツールを選択します。
分割した素材を選択ツールでクリックして選択します。
選択後、「deleteキー」を押して素材を削除します。
このように、「レザーツール」を使用すると簡単に素材を分割することができます。
素材編集3
それでは、残りの動画もタイムラインパネルに配置します。
1.「04Movie.mp4」配置
「ズーム・スクロールスライダー」を調整し、40%程度の表示に変更します。
その後、プロジェクトパネルから「04Movie.mp4」を選択しタイムラインパネルへ配置します。
2.「1:10:00」で分割
再生ヘッドに「1.10.0」と入力し、「1分10秒目」に移動します。
レザーツールで「1分10秒目」部分でクリックして素材を分割後、分割した素材を削除します。
3.「05Movie.mp4」配置
プロジェクトパネルから「05Movie.mp4」をタイムラインパネルに配置します。「05Movie.mp4」は分割せずそのまま使用します。
リンク解除
素材のリンク解除について説明します。通常、動画をタイムラインパネルに配置すると、音声も配置されます。動画によっては、別の音声を使用することもあるので、音声だけ削除したいときがあります。そのような時に、リンク解除を使用します。リンク解除の方法は、2通りあるので説明します。
1.プロパティメニュー
リンクを解除したい素材を右クリックすると、プロパティメニューが表示されます。その中に、「リンク解除」があります。今回は、「01Movie.mp4」の映像と音声のリンクを解除します。「01Movie.mp4」を選択し、右クリックすると「プロパティメニュー」が表示されます。その中の「リンク解除」を選択します。
ツールパネルから選択ツールを選択し、オーディオトラックを選択します。
オーディオトラックを選択した状態で、「deleteキー」を選択して削除します。
2.選択ツール + optionキー
もう一つのリンクを解除する方法が、選択ツールと「optionキー」(altキー)を併用する方法です。
ツールパネルで「選択ツール」を選択している状態で、「optionキー」(altキー)を押しながらオーディオトラックを選択すると、オーディオトラックのみ選択することができます。
オーディオトラック選択後、「deleteキー」を押して削除します。
このように、「選択ツール + optionキー」で、素材のリンクを解除することができます。
それでは、「03Movie.mp4」から「04Movie.mp4」のオーディオトラックも削除します。複数の素材のリンクを解除しながら選択する場合は、選択ツールで「shiftキー」と「optionキー(altキー)」を併用することで選択できます。
複数選択後、「deleteキー」を押して削除します。
このように、リンクされた素材を削除する場合、「リンク解除」でリンクを解除することができます。
まとめ
今回説明した内容は下記5点です。
- タイムラインパネル
- 素材編集2
- レザーツール
- 素材編集3
- リンク解除
次回も引き続き、動画編集を行っていきます。
これからも、Macのシステムエンジニアとして、日々、習得した知識や経験を発信していきますので、是非、ブックマーク登録してくれると嬉しいです!
それでは、次回のブログで!