はじめのフリーソフト紹介③macOSのインストーラーがインストールするファイルを見つけるフリーソフトを紹介します!

アプリ

今回は、macOSのインストーラーがインストールするファイルを見つけるフリーソフトを紹介します。

このソフトは、私が前職でMacのサポートエンジニアをしていたときに使用していたソフトです。顧客からMacの不調の連絡をいただいた際、まず、ヒアリングするのが、最近行ったことです。例えば、ソフトウェアアップデートやアプリのインストールなどです。顧客の中では、ネット検索で見つけたアプリをインストールされる方もいて、それが原因で、Macの不調を引き起こすことがありました。

そんな時に、今回紹介するアプリを使用して、アプリのインストーラーから、Macの各フォルダに何のファイルをコピーしたかを確認して、削除することを行っていました。

以前紹介した、「AppCleaner」は、アプリをドラッグ&ドロップすれば、アプリがインストールされた時に、コピーされるファイルを削除してくれますが、アプリではない場合は、使用できません。

今回紹介するフリーソフトは、macOSのカーネル拡張をインストールした時などに、どこにどのファイルをコピーしたかを確認することができます。

是非、最後までご覧いただけると嬉しいです。

unpkgの紹介

unpkgは、macOSのインストーラー形式である「.pkg」の拡張子のファイルを解凍するソフトです。アプリをアンインストールするだけでは、前述のAppClenerで充分ですが、カーネル拡張などの機能拡張を削除する場合は、unpkgを使用することで、macOSのどのフォルダにどのファイルをコピーしたかを確認することができます。

ダウンロードとインストール方法

unpkgは、Webからダウンロードします。下記URLにアクセスします。英語のページなので、必要に応じてWebブラウザの翻訳ツールなどを使用して翻訳してください。今回は、翻訳をせずにご説明します。

timdoug.com - unpkg

上記ページにアクセスし、ページをスクロールすると、「Downloads」という項目が表示されますので、その下のリンクをクリックしてダウンロードをしてください。

なお、私が最新のmacOSを使用していないため、最新のmacOSでunpkgが起動するかは不明ですが、バージョン4.7でApple Siliconをサポートと記載されているため、動くのではないかと思います。なお、このフリーソフトは、インストール形式ではなく、アプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップする形式なので、動かなければそのまま削除すれば、Macに余計なファイルはコピーされません。

私が使用しているMacは、Intel CPU最後のMac miniですが、最新バージョンの4.8が使用できました。よって、Intel CPUのMacでも、最新バージョンで問題ないと思います。

青色のリンクをクリックすと、どこにダウンロードするかウィンドウが表示されるので、任意の場所にダウンロードしてください。私は、ダウンロードフォルダにダウンロードしています。

ダウンロードしたzip形式のファイルを解凍します。解凍すると、フォルダに3つのファイルがあるので、unpkg.appをアプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップでコピーします。

以上で、unpkgのダウンロードとインストール方法は終わりになります。

使用方法

最後に使用方法について説明します。まずは、unpkgを起動します。

unpkgは、AppStoreからダウンロードしたアプリケーションではないため、通常のダブルクリックで起動することはできません。右クリック(controlキーを押しながらクリック)してプロパティメニューから「開く」を選択して起動します。メッセージが表示されますが、そのまま開いてください。

起動すると、pkgファイルを選択するウィンドウが表示されますので、任意のフォルダにpkg形式のファイルを保存している場合は、ここで選択してください。

今回は、別の方法を使用するので、一旦、「Cancel」を選択します。

今回、テレビ会議を録画するために、Soundflowerという仮想オーディオデバイスを作成できるMac用ドライバをインストールしました。このアプリはpkg形式のインストーラーで提供されており、アプリケーションフォルダには何も追加されないため、どのファイルがどこにコピーされたのかがわかりませんでした。

そこで、unpkgを使用して、インストール時にコピーされたファイルの場所を確認し、該当ファイルを削除しようと考えています。なお、Soundflowerをインストールすると、システム環境設定の「サウンド」設定に「Soundflower」というデバイスが表示されるため、今回はこれが正しく削除されるかを確認します。

Soundflowerのdmgファイルは任意のフォルダにまだ残っているため、そこから開いて作業を進めます。

次に、先程起動したunpkgのウィンドウに、「Soundflower.pkg」ドラッグ&ドロップで移動します。

すると、通常、デスクトップフォルダに解凍したフォルダが作成されます。

デスクトップに保存されたファイルを確認すると「Library→Extensions→Soundflower.kext」にファイルがインストールされることが確認できます。

macOSのディレクトリで同じディレクトリを確認すると、「Soundflower.kext」が保存されています。なお、英語の「Library」は日本語環境だと「ライブラリ」と表示されています。

「Soundflower」は、今回不要だったので、削除します。なお、ライブラリフォルダのファイルを削除する場合は、管理者アカウントのパスワード入力を求められます。

削除後、kextファイルは、システム起動時に読み込まれるファイルのため、Macを再起動します。再起動後、システム環境設定のサウンドを確認すると「Soundflower」が表示されないことが確認できます。

以上でunpkgの使用方法に関する説明は終わりになります。

まとめ

本日は、下記3点について説明しました。

  1. unpkgの紹介
  2. ダウンロード&インストール方法
  3. 使用方法

unpkgは、pkg形式のインストーラーでインストールされるカーネル拡張などが、どのディレクトリにファイルをコピーしているかを確認できるソフトウェアです。macOSのアプリケーションをインストールして不調になった場合、AppCleanerで削除できない場合は、このソフトがとても有用なソフトウェアだと思います。昔からあるソフトウェアで信頼性もあります。アプリケーションをネットからダウンロードしてインストールするかたは、ぜひ使ってみてください。

これからも、Macのシステムエンジニアとして、日々、習得した知識や経験を発信していきますので、是非、ブックマーク登録してくれると嬉しいです!

それでは、次回のブログで!

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